受験戦略

共通テストは追試で受けるべきなのか 文科省:追試を選択して出願可能

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この記事は2020年6月18日時点の情報に基づき記述しております。

※6/22追記
今のところ本当にやりそうですね。また、第1日程、第2日程という言い方になったそうです。

これは、難易度に差がないようにするということの表れだと思いますが、難易度に差がないようにすることは不可能なので、(現にセンター試験は年度により平均点に50点以上開きがあったので)どちらが難しいかは完全に運でしょう。
最大+-50点の運要素があると思ったらいいと思います。
そのため、運要素を排除したいと思う人はマジョリティに合わせる方がいいです。 また、浪人生は第1日程しか選べないそうです。
47都道府県に最低1か所とのことなので、会場が近い人は良いですが、広い県で会場が遠ければわざわざそこまでしてって感じですし、(会場のキャパ的に)あまり多くの人は第2日程を選ばないという前提で話を進めているように思いますので、基本的に第1日程で受けるつもりで勉強した方が良いのではないかと思います。

文科省によると、大学入学共通テストは従来通り、1月16,17日に行われ、学習の遅れに対応するため、2週間後の追試を受験することも可能になるそうです。

この策はあまり良い策とは思えません。

この記事では、この策が愚策である理由と実際、本試と追試のどちらを受験するべきかについて記述しています。

また、youtubeでも解説しているので、動画が視聴できる環境の方は動画での視聴をオススメします。

初めに、文部科学省からの大学入学共通テストについての発表内容をNHK NEWS WEBから引用しました。

共通テストについて文部科学省は17日夜、会見を開き、高校や大学の関係者らと協議した結果、予定していた来年1月16日と17日の2日間の日程で実施することで了承されたことを明らかにしました。

また、新型コロナウイルスの影響を考え、その2週間後に追試験を全国47の都道府県で実施し、休校で学習が遅れている場合も、最初から選択して出願できるようにするということです。

さらに、感染した受験生のために2月13日から2日間、もう一度、追試験を行うとしています。出題範囲については各大学に対して、科目を減らすことなどを要請するということです。

このほか、これまでAO入試と呼ばれた総合型選抜については、出願時期を2週間遅らせて9月15日からとしましたが、学校推薦型については、従来通り、11月1日からとしています。 文部科学省はこうした日程と出題範囲などについて、今月中に最終的に決定し、公表することにしています。

NHK NEWS WEBより引用

この策は入試の公平性を余計に乱す愚策

文部科学省本当にバカなのか。

というかバカですね大バカ野郎。

共通テストについて本試の日程と追試日を設けて学習の遅れがあった学校では追試日を最初から選択できるようにするとのことです。

例年、センター試験で行われているような病気などのために受験できなかった受験生のための追試はまた別であるそうです。

これ本当に愚策としか言いようがないですよね。バカです。

まず何でこれ愚策なのかというと、
受験というのは、 同じ年度の受験生(高3,浪人)の中で 基本的に勝負するわけです。

それにも関わらず、わざわざ2つ試験を作り、運要素をわざと作ったということです。

これは、公平性が保たれる対応が迫られている中、逆に不公平になる要素を組み込んだということです。

これは本当に愚策としか言いようがないです。

試験の公平性を保つのであれば統一しなきゃダメです。
遅らせることはできるのならば、全部遅らせればいいと思いますし、遅らせないんだったら全部遅らせないべきです。

追試を選んだ方が有利なのか

まず、多くの受験生が追試が有利と叫んでいるが、
事はそう簡単な話ではありません。

まず、追試のメリットは以下の通りです。

  • 学習の遅れを取り戻す時間がある
  • 本試の出題傾向を見て共通テストの対策が出来る
  • 単純に2週間多く共通テストのための勉強が出来る

しかし、追試を受けることには以下のような小さくないデメリットもあります。

  • 問題の難易度がどうなるか不明(例年追試は難しいが、今回の場合はまた話が異なるので詳細に関しては不明)
  • 二次試験の対策を出来る時間が減る

受験の合否を分けるのは二次試験、共通テストは出願先を決めるもの

基本的には、共通テストは自己採点をした後に出願先を決めることができるため、二次試験に出願する受験生の殆どは二次試験次第で合格する可能性があるということになります。

そのため、実際に出願した人の中から合否を分けるのは主に二次試験の結果ということになります。

そのため、共通テストを追試を受けた場合、二次試験の対策をする時間がないために、共通テストで同じ程度の点数の人と勝負した時に二次試験が不利となり、不合格になる可能性が高いと言えます。

一方、本試の時に共通テストを受けていれば、
点数が低かった時は出願先を変えるだけですので、
二次試験の勉強をする時間は多く、追試で同じ点数を取っている人よりも合格確率が高くなると考えられます。

共通テスト:二次試験が2:8以上なら何も考えず1月16,17日に受験した方が賢明

そうは言っても、共通テストの得点割合が多い人は共通テストで高い点数を取った方が志望校に合格しやすいと言えます。

では、具体的には誰が1月16,17日に受けるべきでしょうか。

このラインは大体二次試験20%あたりが妥当です。(この記事の最終的な結論としては全員1月16,17日で受けた方がいいという結論ですが、20%以上なら問答無用で1月16,17日に受験するべきであるということ)

なぜなら、二次試験の比率が20%以上がある大学は、共通テストA判定でも逆転で不合格になる可能性が十分考えられる大学です。

そのため、二次試験の準備をする期間をもつために、二次試験が20%とか30%くらいという微妙なラインの人は浪人覚悟の人以外は、出願先を変えるという可能性も含めて1月16,17日に受けたほうがいいと思います。

更に、二次試験比率が40%以上の場合は、基本的には絶対に 1月16,17日 で受けるべきです。

共通テストだけで合否が決まる場合も前半の方が安心かもしれない

それでは、ほぼ共通テストだけで決まるという人達はどうするべきでしょうか。

これは非常に悩みどころですが、
まずは、第二第三志望校まで含めて二次試験比率が少ないことを確認してください。

そこまで含めて二次試験比率が少ない場合は、試験の難易度次第でどちらがいいかを判断することになります。

2週間でどれほど対策ができるのか

まず、試験の難易度が全く同じとした場合は、
当然、追試の方が有利となります。

ただし、実際2週間でどれほど点数を上げることができるのでしょうか?

これはもう人によるとしか言えませんが実力的にはせいぜい10点20点というのが相場だと思います。

しかし、センター試験の時の平均点のばらつきは年により50点以上にもなります。

そのため、試験の難易度によるばらつきの方が優位となる可能性が高いです。

追試は難化する可能性が高い

たしかに、本試の傾向を見れるために、追試が有利という声は理解できますが、本試で出た内容と同じものは絶対に出すことは出来ないはずで、本試の対策をしたら追試の点数が上がるような問題を作ることはできないということを考えても、追試は問題の難易度はどうしても難化する可能性が高いのではないかと想像されます。

また、本試で傾向をつかむと言って本試の勉強すごいしたら、
同じような問題は絶対に出ないので逆に本試を勉強することで点数伸びないことはあり得る話だとは思います。

これらの事を考えると、結局は運要素が強く、どちらが有利とは言いづらいと考えられます。

学習が終わらなかった人は追試を受ける

そのため、基本的には1月16,17日に共通テストを受験する方がいいと思います。

ただし、学習が遅れており、1月16,17日のテストには勉強が間に合いそうにない場合は、追試を利用することを考えてもいいと思います。

とにかく、冷静になってどっちで受験した方がお得か考えることが非常に重要です。

基本的には運要素の方が強いので、運要素のない二次試験の対策に時間を使う事のできる1月16,17日受験が良いと思います。

一番大事なのはとにかく勉強をすること

今回の件で、一件落着ではなく、今後も様々な情報で受験生に多くの混乱が生じることがあると思いますが、そんな中、受験生がとるべき行動は、まずはそのような情報に振り回されずにとにかく勉強をすることです。

様々な情報に踊らされて、結局勉強に集中できないというのが一番最悪なパターンです。

一番大事なのは、勉強に集中すること。

これを肝に銘じて頑張りましょう!

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